空に咲く花とキミを
「それは…ごめんなさい」

恐い顔して迫って来るけど、無理なものは無理、あたしは直くんに対して謝ることしかできなかった。

「ごめんなさいじゃねーよ、じゃあオレはどうすればいいんだよ⁈」

いつの間にか、お金を出さないあたしが悪いみたいな展開になっていた。

てかあたしはあの日、止めたよ…?

「あーあ、オマエのせいで刑務所行き確定だな。せっかく決まった仕事もクビだし、オマエはオレの人生をめちゃくちゃにしたいんだな!」

そう吐き捨てるように言い、あたしを睨む直くん。

そもそも、人にものを頼む態度じゃないと思う。

「オレの貯金はオマエがパチ屋で負けまくったせいでゼロだし」

「…」

あたしは、直くんにお金を出してなんて…1度も言ってない。

「オレ今は仕事してないから、金も借りれねーし……そうだ華、オマエが借りてくれよ」

直くんが、とんでもないことを言いだした。

「仕事してちゃんと返すからさ、なっ、頼む!」

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