誰にも言えない秘密の結婚




「藤原さん!」



そう言って勢いよく来たのが有本さん。



「お弁当が食べたかったら私が作りますよ!」



有本さんが私を睨んでくる。



「あ、ありがとう」



拓海さんが苦笑いをする。



「吉田より、もーっと美味しそうなお弁当を作って来ます!」



有本さんは私のお弁当をチラ見して、拓海さんに甘えるようにそう言った。



「う、うん……じゃ、じゃあ、有本にも作って来てもらおかな……」


「はい!任せて下さい!」



私に作って来てと言った手前、有本さんの申し出を断ることなんて出来ないよね。


拓海さんは、少し苦笑いをして参ったなぁという顔をして私の方をチラリと見た。




< 122 / 302 >

この作品をシェア

pagetop