誰にも言えない秘密の結婚
マンションの部屋に帰って来た。
ここに帰るのも5日振り。
「座ったら?」
「……はい」
私はラグの上にペタンと座った。
「コーヒーでも淹れようか?」
「いえ……」
拓海さんは、私の隣に座ってきた。
「明?こっち向いて?」
拓海さんの言葉に身体ごと、拓海さんの方に向ける。
お互い、向かい合うように座った。
距離が近くて、こんな時でも私の胸はドキドキと煩い。
「明?俺、キミに嘘をついてることが1つと、黙っていたことが1つあるんだ……」
黙っていたことって、ミナちゃんって女性のことだよね?
嘘をついていたことって、何?
「俺の話を聞いてくれないかな?」
「はい……」
ここで拒否をすれば、ずっとこのままだろう。
だったら話を聞いてスッキリする方がいいのかもしれない。
何を言われるのは怖い気持ちには変わりないけど。