誰にも言えない秘密の結婚
「明は?」
「好き、です……拓海さんのこと、好き……」
「本当?」
私は何度も何度も頷いた。
拓海さんにも聞こえるんじゃないかと思うくらい胸がドキドキしてる。
「じゃあ、もう離婚したいとか言わない?」
「言わない、です……」
「約束だよ?」
拓海さんはそう言って、私の身体を少し離した。
そして、私の前に小指を出してくる。
私は拓海さんの小指に自分の小指を絡めた。
「あのね、明?」
「はい」
「ミナのことは、忘れるよ……」
拓海さんはそう言って、少し目を伏せた。