誰にも言えない秘密の結婚
用意ができ、拓海さんの車で神戸に向けて出発した。
拓海さんの車に乗るのは2回目。
初めての2人きりの旅行、初めてのお泊まり。
最初に乗った時より、身体はガチガチに緊張してる。
少し斜めに構え、ハンドルを握る拓海さんの綺麗な指。
胸がキュンとなる。
「明がシャワー浴びてる時に、空翔から電話あってね」
「社長から?」
「うん。神戸に行くって行ったら、お土産忘れずに買って来いだって」
拓海さんはこちらをチラチラ見ながらそう言ってクスリと笑った。
「神戸のお土産って、何があるんでしょうかねぇ?」
「うーん……。スイーツ?とか?」
「スイーツ……」
社長って、甘いもの食べるのかなぁ?
お酒を飲む人だからどうなんだろう。
「まぁ、なんか適当に買って帰ったらいいよ」
拓海さんはケラケラ笑いながらそう言った。