誰にも言えない秘密の結婚



それから北野の異人館に行ったり、三宮の街をブラブラしたり、生田神社でお参りしたり、楽しい時間はあっという間に過ぎて行った。


拓海さんが取ったホテルにチェックインした時には、真夏なのに、日が傾きかけ、辺りが薄暗くなっていた。



「晩ごはん、どうしようか?」


「お昼に食べ過ぎちゃって、もうお腹いっぱいで……」


「実は俺もなんだよね。じゃあ、このまま部屋でマッタリ過ごそうか」


「そ、そうですね」



ダブルベッドの部屋。


あまり広いとは言えない空間で2人きり。


家でも2人きりだから普段と変わらないのだけど、でもやっぱり家とは違う雰囲気に胸がドキドキし始めていた。



「シャワー、先に浴びる?」


「う、うん……」


「じゃあ、先に浴びておいで?」



私はボストンバッグから下着やパジャマを出して、部屋のお風呂場に行った。






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