誰にも言えない秘密の結婚



拓海さんに抱かれたあと、涙が止まらなかった。



「明?何で泣くの?」



ベッドの上。


拓海さんは私の身体を包み込み、お互い向き合っていた。


拓海さんはそう言って、私の頬にそっと触れ、指で涙を拭う。



「俺、初めてだったから……あまり上手くなくて……その……痛い思いをさせちゃったね、ゴメンね……」



拓海さんの言葉に首を左右に振る。



「ち、違うの……嬉しくて……だから……」


「ホントに?」


「うん……」


「ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいよ。俺も明と、ひとつになれて嬉しかった」



拓海さんはそう言って、私のおでこに軽くキスをしてきたあと、頭を優しく撫でてくれた。




< 219 / 302 >

この作品をシェア

pagetop