誰にも言えない秘密の結婚




「空翔?」


「あ、ん、ん?」


「そういうことだから、明は早退させるね。送って行くから」


「あ、あぁ」



拓海さんは私の方に目を移した。



「明?帰る用意して?」


「はい……」



私は帰る用意をして、コートを羽織る。



「明ちゃん」


「はい」


「無理するなよ?ゆっくり休めばいいから。仕事と、こっちのことは気にしないで?」


「はい、すみません……」



私は頭を下げた。


拓海さんに手を繋がれ、事務所を出る。


有本さんは相変わらず泣き続け、後藤さんには睨まれ、坂上さんと西山さんにも睨まれた。




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