誰にも言えない秘密の結婚
帰りにドラッグストアに寄って、妊娠検査薬を買った。
正確には、拓海さんが買いに行ってくれたんだけど。
「どこにあるのかわからなくて、店員さんに聞いちゃったよ」
なんて、車に戻って来た時に笑いながら話してくれた。
「えー!」
「最初、凄く怪訝そうな顔されて」
そりゃ、そうでしょ。
女の私だって買うのに勇気いりそだもん。
「妻が妊娠したかもしれなくて、でも吐き気で外に出れないから代わりに買いに来たって話したら、急に顔が笑顔になって、店員さんの奥さんも妊娠中だって教えてくれたよ」
「そうなんだ」
「うん。って、今、吐き気は?」
「今は何とか大丈夫……」
拓海さんの車はマンションの駐車場に着いた。
ドアを開けてくれて、車から降りる。
お姫様抱っこしてくれそうになったけど、それは拒否した。