誰にも言えない秘密の結婚



拓海さんがベッド脇に膝まつく。


そして、私のお腹の上に優しく手を乗せた。



「ここに、俺たちの赤ちゃんがいるんだね」


「うん」



拓海さんの手に自分の手を重ねる。



「俺、パパになるのかぁ……なんか、信じられないよ……」


「私もだよ?まさか自分が結婚して、妊娠するなんて思ってなかった……」


「これから、もっともっと頑張らないとな」


「ほどほどにね」



拓海さんが私の上に手を重ね、ギュッと握ってくる。



「明は、男の子と女の子、どっちがいい?」


「うーん……どっちだろ……元気に生まれてくれたら、どっちでもいいかな?」


「俺もだよ」



拓海さんはそう言って、少し照れたように笑った。




< 236 / 302 >

この作品をシェア

pagetop