誰にも言えない秘密の結婚




「ねぇ、明?」


「ん?」


「ゴメンね……」


「どうして謝るの?」


「結婚のこと、バラしちゃって……妊娠が確実になってから、みんなには話そうと思ってた。でもね、後藤くんにあんなこと言われて、黙っておくこと出来なかったんだ……。だけど、まさか、あんなことになるなんて、思ってなくて……」



私は首を左右に振った。



「気にしないで?」


「明……」


「秘密がなくなったからかな?今ね、気持ちが凄くスッキリしてる」



あれだけバレたくないと思っていたのに。


何だか憑き物が落ちたみたいだ。



「そう言ってもらえて良かった。でも、さっきも言ったけど、明のことは、必ず守るから……。だから、明は何も心配しなくていいからね」



拓海さんはそう言って、私の手を更に強くギュッと握ってきた。




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