朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
「何者かによって鎖が切断されたようです」
中止された舞踏会の後、エドガーの部屋でセンテムが渋い顔で言った。
あの大広間のシャンデリアは、あまりに高い所にあるため、天井から隣の部屋に鎖を引っ張っており、掃除や蝋燭に火を灯す時に滑車を使って本体をゆっくり下ろせるようになっている。
ということは、舞踏会で人が集まっている間、隣の部屋で鎖を切れば、シャンデリアが落下するということ。
「でもこんな太い鉄の鎖、いったいどうやって……」
こんなの、切ろうと思って切れるもの?
「手段はどうでもいい。センテムも、そう騒ぐな」
「ですが陛下」
「俺の暗殺未遂など、即位する前は日常茶飯事だったじゃないか」
薄暗い部屋で、私の隣に座ったエドガーがそう言う。
暗殺未遂。やっぱりあれは、エドガーの命を狙ったものなんだろうか。私以外の誰かが、エドガーの命を狙っている……。
ふと脳裏に浮かんだのは、彼の弟、ラッセルの顔だった。彼は私に共同での暗殺を持ちかけた。もしかしたら、彼が鎖を切った?
「それは、そうですが」
センテムははあと深いため息をつく。
「問題はミリィだ。結婚の儀まで、俺の近くにいすぎると危ないかもしれないな。巻き添えを食らいそうだ」