朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
床の上にハンカチや下着類、寝間着にドレス、髪飾り、アクセサリー、ベッドシーツに枕カバーなどなど、嫁入り道具が所狭しと並べられる。祖国の物を持ち込むことは許されなかったので、すべてシャイレンドルフで用意されたもの。
この国では国王の花嫁の古い持ち物は全て処分され、新生活のために全て新しいものがそろえられる風習があるのだとか。もったいないなあ。必要な人がいたらあげるんだけど。
おしろいを入れる化粧箱や色とりどりの香水の瓶の強烈な香りにむせかえりそうになっている私の傍で、メイドたちがてきぱきとそれを新しいクローゼットに収納していく。
ルーシアは張り切りすぎて鼻の穴を膨らませていた。
「結婚の儀までもう少しですものね。お部屋を完璧に綺麗にしておかなくては」
いよいよ、延期されていた結婚の儀が三日後に迫ってきた。と言っても、エドガーと一緒に新生活の準備をするということは相変わらず、ない。
ほとんどのことを使用人がやってくれるので、私はぼーっとそれを見ているだけ。結婚するなんて実感、まったくわかない。
「まあ、この靴とっても綺麗ね」
「王女様! 箱から出さないで!」
ちょっと参加しようとしたら怒られた。ちーん。
嫁入り道具はどれもこれもレースや細工が繊細で美しい。それを見てうっとりする気持ちはある。だって私、乙女だもん。