朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
嫁入り道具だけでなく、婚約者の男性も美しい人だ。美しくて、とても寂し気な人。
もしかして彼は、家庭を持てばもっと変わるんじゃないかしら。あのひねくれた性格は、きっと過去に暗殺されかけた経験から来てるんだ。
戦争中は、敵国の人はみんな悪鬼のように思えていたけど、今はそんなことない。それと同じでエドガーも、そんなに悪い人じゃないと思ってる。
今日も忙しそうに宮殿の外に仕事に出ていったみたいだし、良い王様なんだろう。アミルカのことも、下出に出て頼めばそんなに悪いことにはしないんじゃない?
お母様やボートレイト伯爵に言ってみようかしら。暗殺は現実的じゃない。私がエドガーと結婚して彼に尽くせば、彼もアミルカにもっと目を向けてくれるかもって。
そう考えると、途端に目の前の景色が輝きだす。ああ、もうエドガーを殺さなくていいとしたら、どれだけ楽になれることか。
そんな私の妄想を打ち消すように、ノックの音が部屋に響いた。
「王女様、私です」
「ボートレイト伯爵。帰ってきたのね」
アミルカに行って帰ってきたら、部屋が国王陛下の隣になっているから驚いたわよね。ドアを開けると、彼はとてもひどい顔色で立っていた。旅の疲れだけではなく、焦りのようなものを感じ、胸の奥がざわつく。