朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
伯爵と目を合わせないようにしながら支度を済ませると、センテムと一緒に部屋を出た。そのとき。
「あっ」
「おはようございます、陛下」
ちょうど隣の部屋からエドガーが現れた。仕事というのは本当らしく、白い軍服を着て、地図のような丸めた大きな紙を何枚も持っている。
「おはよう」
彼は昨日のことなど何もなかったように、私たちに微笑む。まあ、センテムがいるからあまりむすっとはしないわよね。
「例の場所へ行って参ります、陛下」
「ああ、そうか。くれぐれも気を付けてな。お前がいれば安心だと思うが」
私と同じことを言ってる。ちょっとおかしくなって、クスリと笑いが漏れた。
「行ってきます、陛下」
挨拶すると、エドガーは柔らかく微笑む。
「気をつけてな」
それだけ言うと、颯爽と歩いて去っていくエドガー。少し言葉を交わしただけだけど、少しホッとしている自分がいた。
「王女様。早く帰ってきてくださいよ」
背後から伯爵が念を押す。長いこと放置したら、何かやらかしそうで怖い。
「わかってるわ」
気分転換をして、それからまた話をしようっと。私は重い空気から逃げるように、伯爵に背を向けた。