朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
目的地は宮殿の裏にある山の中で馬車では行きづらいらしく、馬に乗ることに。前に私、後ろに手綱を持ったセンテムが乗った。
「どれくらいかかるの?」
「馬を飛ばせば1時間くらいですが、安全のためにのんびり行きましょう」
そっか、窓から見ると近くに見える山だけど、その中に入ると意外に時間がかかるのね。
街から離れた山道は人通りも少なく、聞こえるのは小川がさらさらと流れる音と小鳥の鳴き声くらい。
「癒される……」
「この山は狼はいませんからご安心を。あ、鹿やウサギはいますけどね」
小動物イイネ! 出会いたいなあ。もふもふさせてくれないかなあ。と、完全に癒しを求めて妄想を膨らませるのだけど、残念なことに小動物に遭遇することはなかった。
「ねえ、センテムはいつから親衛隊長なの?」
同じような景色に飽きてきて、後ろにいるセンテムに話しかける。
「戦後からです。つい最近ですね」
「へえ。エドガーと付き合いは長いの?」
「ええ。幼少期からの付き合いです。私の方が3つ年上ですが」
「うそ!?」
たしかエドガーが二十五よね。ってことはセンテムは二十八。体も顔もごついから、もっと年上かと思ってた。下手すると十歳くらい年上に見える。