朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


「もしかして、家族仲は良くなかった?」


エドガーがたまに見せる寂しそうなまなざしや、人を信じられない性格。それは複雑な家庭環境が起因しているんじゃ。私の質問に、センテムは少し戸惑ったみたい。


「ええと……はい。私がこんなことをベラベラ話したなんて、国王には言わないでくださいね」

「大丈夫よ」


うなずくと、センテムはさらにゆっくりと話し出した。慎重に言葉を選んでいるみたいに。


「ラッセル様のお母様はやはり、陛下が邪魔だったのですね。子供の目から見ても、それは辛く冷たく、陛下に当たられていました」


そんな……。


「国王の前ではとても良い母親であり妻なのです。けれど、見えないところでの陛下に対しての意地悪はひどいものでした。そしてある日、事件は起きたのです」

「なに?」

「陛下が何者かに毒を盛られました」


毒を……。王妃がエドガーを殺そうとした?


「陛下は死の淵をさまよいましたが、なんとか回復されました。奇跡的に、身体に影響が残ることもなかった。ですがあの事件からですね。陛下が人を信じなくなったのは」


センテムの悔しそうな言葉に胸が痛んだ。そりゃそうよ。そんなことがあったら、周りの全員を疑っちゃう。だれも信じられなくなって当たり前だわ。


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