朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


「犯人は明らかになりませんでしたが、おそらく王妃がやったのでしょう。彼女はラッセル様に何が何でも王位を継がせたかったはずですから」

「ひどい……」

「それから陛下はどうしたと思います。部下にあらゆる毒を集めさせ、それを少しずつ自らの体内に入れたのです。もがき苦しみながら、毒に対する耐性を手に入れました」


ボートレイト伯爵の推理通りじゃない。よく生き延びられたわね。私だったら、最初の一口で死んでしまいそう。


「暗殺は避けられない。最も可能性の高い毒殺から身を守るにはこうするしかないと陛下はおっしゃいました」


だから私の毒入り菓子は効かなかったのね。ラッセルもそのことを知っていたんだ。


「剣の腕を磨いたのもそのため?」

「それもあるでしょうが、純粋に強くなりたかったんでしょうね。自分が国を守るのだと、よく言っていましたから」


身内に裏切られながらも、国王に相応しい人間になるために頑張ってきたのね。あなたって忍耐強すぎるわよ、エドガー。


「学業も夜遅くまで頑張っておられました。そうすることで、寂しさから逃れていたのかもしれませんね」

「寂しさから……」


そんなの、悲しいわ。自分を追い込むことでしか寂しさを癒せなかったなんて。


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