朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
「伯爵、エドガーに任せておけば大丈夫よ。あなたをアミルカに帰してくれるの」
「なんですって」
「病気のために国に帰ることにするの。生きてアミルカに戻れるのよ」
ボートレイト伯爵は皺だらけのまぶたを見開き、加齢で黄色く濁った目でちらりとエドガーを見る。しかしすぐに視線を外した。
「王女、あなたはもしや……」
目を細め、にらむように私を見つめる伯爵。
「ごめんなさい。私もう、エドガーを殺せない。彼を愛してるの」
「バカなことを……! 騙されているとは思わないのですか?」
「思わないわ。聞いて伯爵。エドガーはお母様のために、頭の病気に詳しいお医者様をアミルカに送ってくれるそうよ」
語りかける私の横にいつの間にかエドガーが立っていた。
「王妃に伝えてくれ。今は自国の復興で精一杯だが、アミルカのことも悪いようにはしないと。鉱山の所有権はこちらが持っているが、交易で出た利益はアミルカにも分けることにする。国民に強制労働もさせない。だが働いてくれた分の賃金は出す」
彼はゆっくりと、ボートレイト伯爵に話しかける。
「王族には主要な地域にそれぞれ監督として行ってもらおう。こちらの人間が統治するより、国民とうまくやっていけるだろう。お前たちが独自に生み出した利益を徴収しようとは思わない。好きにしろ。つまり……今までできなかった細かい話し合いをして、なるべく穏便にやっていこうということだ」