朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


穏やかに言うエドガーの言葉の途中から、ボートレイト伯爵は首を横に振る。


「問題はそういった条件ではありません。誇りの問題です」


きっとエドガーをにらむ伯爵の目は、何歳も若返ったようにぎらぎらと輝いていた。


「我が国は誇りを取り戻すため、もう一度戦争をするしかないと考えています」


あくまでも戦うつもりだというの? それって、王族に近い人だけの意見なんじゃないの。最前線で戦うのも、直接痛みを被るのも、国民じゃない。


「誇りって何よ。そんなものでお腹が膨れる? 先の戦争で、いったいどれだけの人が亡くなったの。どれだけの孤児が産まれたと思って?」


まくしたてるように言うと、伯爵は口をつぐんでしまった。


「お母様やお兄様はいいわよ。後ろで指揮するだけなんでしょ。戦うのは国民よ。本当に誇りを取り戻したいというなら、あなたのように自分でエドガーを刺しにくるべきだわ。それもできないのはただの臆病者よ」

「ミリィ、ちょっと静かに」


ケンカを売っているような口調の私を止めようとするエドガー。だけど口は止まらなかった。


「私はエドガ―を信じる。彼なら、戦争でなくて、違う方法でアミルカも素敵な国に再生してくれると信じてる。だからお願いよ、伯爵。戦争なんて意味のないことはやめて、エドガーに託してみて。みんなが幸せになれる国を作ろうと、お母様に伝えて。私も、王妃としてエドガーを支える。できるだけのことをするから」


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