朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
「どうして? 延期するつもりはない」
「はい?」
どうしてって。逆に延期しないで強行しちゃう理由を教えてほしい。
「お前は滅多にここから出ないから知らないかもしれないが、街はもうお祭り騒ぎだ。友好国の来賓も招く予定だし、今更中止はできない」
そうか。近隣諸国の来賓を招いているなら、もう国を出発しているわよね。っていうか、前日だもん。そろそろ到着しちゃうわよね。
「それに」
エドガーは久しぶりに、にっと口の片端を上げ、意地悪そうな笑みを浮かべた。
「一刻も早くお前を妻にしないと。昨夜も堪えるのが大変だったんだ。これ以上の延期はありえない」
昨夜……散々キスしたあと、それぞれの部屋に戻ったんだっけ。ルーシアがなかなか部屋に戻らない私を心配して探しに来たから。
「堪えるって、何を?」
首をかしげると、エドガーは一瞬黙った。かと思うと、ぷっとふきだして笑いだす。
「お前、わざとだろ」
「なにが? なんのこと?」
「とんだお子様だな。儀式の後のこと、ルーシアと勉強したんじゃなかったか」
儀式の後……って、ああ! 図書室でそのことについて学んだっけ。一瞬にして顔から火が出るくらい恥ずかしくなる。そうか、そういうことか。
「まあいい。何も知らないのなら、俺が一から教えてやる」
「や、やめましょうよ露骨に話題に出すの」
恥ずかしくて、エドガーの顔が見られない。そんな私をからかうように、エドガーは笑った。私はますます、うつむくしかできなかった。