朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


一緒よ。結局私が何を着ようと関係ないって思ってるんでしょ。いいわよ、自分の好きなの選ぶから。


「……ねえ、国王陛下はどんなドレスがお好きなのかしら」


尋ねても、伯爵もルーシアも首をかしげるだけ。思わずため息が出た。

普通の娘なら、結婚相手やその両親、それに自分の両親と楽しんで結婚の準備をするものなのかしら。けれど私の両親はもちろん参加するわけにはいかない。エドガー王のお母さまも若いうちに亡くなっているとルーシアが教えてくれた。

ドレスのあとは披露宴に使う花の種類や色を。参列者に出す料理やお酒の種類を。配る贈り物の内容を。これから決めなきゃいけないことは山ほどあるのに、全部私がひとりで決めなきゃいけないなんて。


「まあいいじゃないですか。たくさんの人が関われば、それだけ意見があわずに揉めることも多くなるでしょう。自由に決めてください」

「王女様の好きなようにすれば良いのです」


二人が代わる代わる言ってくれるけど、私の心はちっとも晴れない。

全部ひとりで決められるのが自由って言うけど、こんなの自由じゃない。ただ寂しくて虚しいだけ。

仕方ないよね。私だってエドガーが愛しくてお嫁に来たわけじゃない。彼を陥れるために来たんだもの。楽しくて幸せな結婚式を望むこと自体、どうかしてる。


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