朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
「うう~、もうダメ」
昨日の夜からすごく後ろ向きだわ、私。すでにホームシックにかかっちゃったみたい。軟禁状態で良いから、お母様や兄弟がいる故郷のお城に戻りたいよ。
「くじけないでください、王女。結婚の儀での美しいお姿を見れば、お忙しい国王陛下もあなた様に近づきたいと思われることでしょう。国民も大臣もお美しいあなた様を歓迎なさるに違いありません。これは女性としての仕事なのです。さあ!」
美しくあることで味方を増やすって? そりゃあ汚いよりは綺麗な方が、誰だって好きよね。
結局片っ端からドレスを試着し、気に入るものを選んだ頃には日が暮れかかっていた。
次の日の花選びはそんなに時間がかからなかった。庭園に咲いている物から縁起が良くて好きな色のものを選べばいいだけだったから。
一番の難関は料理だった。なにせ、国が違う。シャイレンドルフの人々の宴会料理がどんなものか知らないので、結局シェフの提案を丸ごと受けることにした。私よりシェフの方がよっぽど宮廷の人々の好みを知っているものね。
こうして目まぐるしく日々が過ぎていったある日の朝、とうとう私は爆発した。
「本当に一瞬も顔を見せないって、どういうこと~!?」
あの腹黒エドガー、本気で一瞬たりとも会いに来やしない。暗殺の機会がないとか言う前に、人としてどうなの。