朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
いくらご両親や祖父母がいないと言ったって、その兄弟はひとりくらい生きているはずでしょ。弟たちだって何人かいると聞いている。それに国政の重要な部分を担う大臣たち。その誰にも紹介してもらってない。うまくこの国に溶け込めないと、いざ王が暗殺されたときに真っ先に疑われてしまうじゃない。
これじゃいけないと思い、自分から挨拶に行きたいと言っても、「それはエドガーの許可がなければ」とルーシアに止められてしまった。
どうやらエドガーは私をなるべく隠しておきたいみたい。臭いものには蓋をしろって? ちょっと違うか。
「私ここに来てから、伯爵とルーシアと侍女たちにしか会ってないのよ。準備もう無理! 外に出たい! 国王陛下に一言物申したい~!」
ベッドの上で手足をばたつかせると、ボートレイト伯爵がため息をついた。
「たしかに、これはあまりにもひどいなさりようですな。一国の王女を花嫁に迎えるというのに、儀式までいっさい姿を現さないとは。アミルカに対する侮辱と取れます」
「そうよね、そうよねっ」
「しかし、うかつな行動はトラブルの元かと……って、なに外に出ようとしてるんですか!」
部屋の出口にいた私のドレスの裾を、伯爵がつかむ。