朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
「綺麗なひとばかりですね」
席に着くと、楽隊が音楽を奏で始める。男性が女性を誘い、舞踏会が始まった。ひらひらと舞う花のようなドレスの女性たちを見たまま言う。
「私の他に、好きな人はいらっしゃらないの?」
本当は私の前に好きだった人とかが、あの中にいたりして。
「今は君しか見ていない。今日もとても綺麗だよ」
エドガーは誰に聞かれてもいいようにか、完璧な答えしかしない。さっきは『遅い』なんて鬼のような顔をしていたくせに。
「本気じゃないくせに」
ぼそりと言うと、苦笑が聞こえた。
「わかってないな。俺はああいう無駄なものをごちゃごちゃ付け足した重そうなドレスより、こういう脱がせやすそうなシンプルなドレスの方が好みなんだよ」
顔を寄せて囁いたかと思うと、軽く背中の開いた部分をなでる。
「きゃ……っ、やめてください!」
「糸くずを取っただけですよ、王女。そんなに照れないで」
憎らしいほど完璧なよそ行き笑顔しちゃって。ムカつく。その化けの皮、いつかみんなの前で剥がしてやるんだから。
きっとにらむと、エドガーがにっと悪い顔をして言った。
「お前以外はどうでもいいよ」
う……。言葉を失って顔を背けた。
この人、どこまで本気で言ってるのかわからない。