朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
「次の曲が始まったら、お相手願おうか」
「はいはい。……え?」
適当に返事をしてしまったけど、けっこう大変なことを言われなかった?
もちろん祖国でもダンスは王女のたしなみとして練習させられたけど、戦争中はまったく踊っていなかった。久しぶりなのに、いきなりこんな大勢の人の前で踊ることになるなんて。ただ見てればいいだけだと思ってた。
何か理由をつけて断ろうと考えているうちに曲が終わってしまった。組んでいた男女が離れ、男の人は次のパートナーを探して声をかけにいく。
「さあ、行こう」
エドガーは私の手を引き、優雅に部屋の中心へ。自然と視線が集中しているような気がする。
仕方なくエドガーの腕に左手を置き、右手をつなぐ。すると彼の右手がぐっと私の腰を引き寄せ、体の距離が一気に縮まった。
曲が始まる。見上げると、ブルーの瞳が静かに私を見つめていた。引き込まれるようにその瞳を見つめていると、いつの間にか彼のリードに乗っていた。
「まあ、何て美しいお二人でしょう」
「本当に。よくお似合いだわ」
誰かのそんな会話が聞こえてきた。もしかして、私とエドガーのことかしら。
優雅なステップ。両手を繋いで体を離し、くるりと一緒に回る。片手を離し、もう片手を高く掲げる。私はその下をターンしながらくぐる。