未知の世界5
私の記憶から消えていたはずの過去が、今まさに蘇ってしまった。
寒い訳ではないのに、身体中に鳥肌が立っている。
ホントは幸治さんを起こして、ぎゅっと抱きしめて欲しいと思ったけど、過去の記憶が現在の幸せに混ざり込んで欲しくないと思い、寝室を後にしてきた。
水を一杯飲んで落ち着かせる。、
ソファに腰掛け、軽く目を閉じると、先程思い出した記憶が、最後のシーンがよみがえる。
目を開けたいと思うけど、そのまま眠りついた。