未知の世界5

目を覚ますとソファの上に横になり、毛布が掛けれている。







パンの焼けた匂い。








体を起こすとキッチンにいる幸治さん。











「起きたか?」










『はい…おはよう…ございます。』








寝起きのせいか、ソファで寝ていたせいか、枯れた声が出てくる。









「いつからここに?」









『ぇっと…4時頃だったかな……。








突然目が覚めて、眠れなくなって。』








嘘。違う。ホントは恐ろしい夢を見て、いや、夢でなく私の過去を思い出して








「また寝るなら部屋で寝ろよ。」









そういうと、どこからか持ってきた聴診器を片手に幸治さんがそばにくる。








ボーっとした頭でその様子を見ている。








びくっ!!!









幸治さんが私の服を触った瞬間に、私は自分で思っていなかったほど驚いていた。







あの過去を思い出したせいか…。








あの過去が再び訪れるのではという恐怖で触られただけなのに体が驚いていた。




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