俺様社長と極甘オフィス
『ただ、ヘリに乗るの純粋に好きだよ。少しの間だけでも色々なものから解放される気がする』
それが、私が今まで聞いた彼の発言のどれよりも素に近い感じがした。なんだか、胸が締めつけられる。同情するほど、私は彼のことを知らない。
けれど、私には想像できないような多くのものを彼が背負っているのだけは分かった。私は少しだけ視線をさまよわせて言うか言わないかを迷う、けれど結局口にした。
『今度、個人的に乗りにいくので、よかったらご一緒します?』
なんともぶっきらぼうに提案すると、彼は大きな瞳をさらに丸くした。私よりもずっと忙しい上司になにを言っているのか。訂正しようとしたところで彼の方が先に口を開いた。
『それってデートのお誘い?』
『まさか! そんな下心はありませんよ。ただ、純粋に提案しただけなんですが……すみません、余計なことを言いました』
『うそうそ、喜んでご一緒するよ。藤野さんが操縦している姿を見るの、好きだし』
さらっと紡がれた発言に私は一瞬だけ心臓が跳ねた。これは彼のリップサービスだ。
『私はいいから、せっかくなので風景を楽しんでください。気晴らしされたいんでしょ?』
すると彼は先ほどとは違い、おかしそうに笑ってくれた。
『そうだね。うん。それにしても、今まで女性秘書をつけたこともあったけれど、やっぱり藤野さんは違うな』
なにが?とは訊けなかった。つい彼の笑った顔に見惚れてしまっていたからだ。
それが、私が今まで聞いた彼の発言のどれよりも素に近い感じがした。なんだか、胸が締めつけられる。同情するほど、私は彼のことを知らない。
けれど、私には想像できないような多くのものを彼が背負っているのだけは分かった。私は少しだけ視線をさまよわせて言うか言わないかを迷う、けれど結局口にした。
『今度、個人的に乗りにいくので、よかったらご一緒します?』
なんともぶっきらぼうに提案すると、彼は大きな瞳をさらに丸くした。私よりもずっと忙しい上司になにを言っているのか。訂正しようとしたところで彼の方が先に口を開いた。
『それってデートのお誘い?』
『まさか! そんな下心はありませんよ。ただ、純粋に提案しただけなんですが……すみません、余計なことを言いました』
『うそうそ、喜んでご一緒するよ。藤野さんが操縦している姿を見るの、好きだし』
さらっと紡がれた発言に私は一瞬だけ心臓が跳ねた。これは彼のリップサービスだ。
『私はいいから、せっかくなので風景を楽しんでください。気晴らしされたいんでしょ?』
すると彼は先ほどとは違い、おかしそうに笑ってくれた。
『そうだね。うん。それにしても、今まで女性秘書をつけたこともあったけれど、やっぱり藤野さんは違うな』
なにが?とは訊けなかった。つい彼の笑った顔に見惚れてしまっていたからだ。