毒舌王子に囚われました


今日は、日曜日。

えっと、今朝は8時に起きて。二度寝しているうちに、あっという間にお昼になって……。

のそっとリビングにやってきたら、秋瀬さんに目隠しをされた。そして、今に至る。


「マッチ、ロウソク」

……へ?

「ロープ、ムチ」

な、なに?

「楽しくなりそうだな」

「な、なんの話ですか、秋瀬さんっ……!?」


シュッと音がする。マッチすった音ですか今の。

なにが始まるんですか。


「あ、秋瀬……さん」

「ん?」

「わたし、熱いのとか、痛いのとかは……ちょっと……」

昼間から、なにしようとしていますか。

いや、夜にだって、マズいですが。

「ちょっと、なんだ?」

片方の口角をニッとあげて薄笑いしている秋瀬さんが目に浮かぶ。アイマスクをしていても、それはそれは鮮明に。

きっと、悪魔みたいな顔をしているだろうなと……。

「や、あの……」

「なにを想像した?」

耳元で囁かれる。吐息がかかり、くすぐったくて仕方ない。

「……っ、言いたくないです」

「さぁ、外そうか」秋瀬さんの手が、わたしの耳に触れる。

「ま、待って下さい!」

「どうして?」

そこにあるものは、見ちゃいけないような、そんな気がするからですよ。

「待たない」


軽く、深呼吸して。

ゆっくり、アイマスクを外されるのを待つ。


「目、あけろって」


おそるおそる、瞼を開いた。

そこにあったもの。それは――。
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