毒舌王子に囚われました


優しく手をとると、

「おいで。俺の可愛い嫁さん」

そういって、一縷さんが私の手を引いて歩き出した。


「……あの、どこに」

「洗い流すぞ」

「へ……?」

「今日1日の汚れ」

「い、一緒にお風呂、入るんですか」

「文句あるか?」

「文句は、ない、ですが……。やっぱりうちの実家、汚かったですか?」

「まぁ、美しくはなかったな」

「うぅ」

ですよねぇ。

「はやく脱げよ。……それとも、脱がされたいか?」


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