冷徹ドクター 秘密の独占愛


おうむ返ししながら、その姿を思い出す。

でも、アザラシといえばショーで見るアザラシしかパッと思い出せない。


「アザラシって、泳ぐの速いですか?」

「見たことないのか?」

「見たことはきっとあるはずなんですけど、姿が思い出せなくて……」


んー……。
ペンギンなら思い浮かぶんだけど……。


「それなら、今度一緒に見に行くか?」

「えっ……本当ですか?! 行きます! 行きたいです!」


律己先生がアザラシを好きだという意外な話から、一緒に見に行こうと誘われる更に予想もしていなかった展開に、つい興奮気味な反応をしていた。

テーブルに手をついて乗り出し気味になった私を見て、律己先生はフッと笑う。


いつか、お休みの日に一緒にお出掛けできる日がくるかもしれないと思うと、ワクワクと胸が弾んでいた。


< 197 / 278 >

この作品をシェア

pagetop