冷徹ドクター 秘密の独占愛



食事が終わって、キッチンで使った調理器具やお皿を洗う。


片付けはするからと、律己先生は言ってくれたけど、私は居候の身。

先に休んでくださいと言って、丁重にお断りした。


むしろ、このくらいじゃ全然足りない。

もっと、お掃除とか雑用とか、やらせてもらわないと申し訳ないくらいだ。


律己先生は朝は食べない派だって言ってたから、朝ごはんはいいとして、明日は夕飯、何にしようかな……?


「代わるから、もう休め」

「わっ!」


泡立つ手元を見ながら明日の夜のことを考えていると、突然、背後から声を掛けられ飛び上がりそうになった。

振り向くといつの間にか律己先生が立っている。


「あ、でも、あと少しなんで」


答えながら手元に視線を戻した時、背後から律己先生の腕が腰の辺りに回ってきて、泡だらけのお皿を持ったまま動きが止まってしまった。


側頭部に律己先生の顔が近付くのを感じる。

途端にドキドキと心臓が強く音を立て始めた。


「何を考えてた?」

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