【短編】彼氏はきみだけ。
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由惟に声をかけても、メッセージを送っても無視されてしまうようになって、ただなんとなく、寂しかった。
こんなこと、生まれて初めてだし、今日の由惟はぼーっと、窓の景色を見ているくらいで。
「なんか、悪いこと言ったかな……」
「怒ってるっていうより、拗ねてるんじゃないの?」
「え? 拗ねてる?」
親友のユカが、わたしの視線の先にいる由惟を見ながらぽつりと、そんなことを言った。
「なんていうか、ヤキモチ?」
「なんでヤキモチ?」
「それは本人に聞きなよ」
「ええー……」