召喚魔法失敗しました!?
一つ私を睨んでマセラが席を立つ。
ガタガタと席に着き始めるみんなに混じって私も姿勢を正した。
「騒いでる時間があれば、学問にその勢いを費やせ」
ギロッと睨んで教室を見渡し、ふんと鼻で息をするとパタパタと足音を立てながら去っていった。
一体なんだったのあの人……
しんと静まり返った教室。
そんな空気が妙に痛いのか、他の生徒達は自分の席から動こうとしない。
まあこれで何か言われることはなくなったからラッキーかな。
教室を一通り見渡して、窓の外をそっと見つめる。
肩に留まるウィリーが微かに羽を動かした。
今日も一人この居場所のない教室で魔法を学ぶ。
ここにいる生徒達に何か突っかかれたくないから、あまり授業には参加しないけど本気を出せば座学ではこの私がトップ。
いつもどこかで分かっていながらも解けないフリをする。