召喚魔法失敗しました!?
ウィリーの魔法はどこまでが可能なんだろう。
恐ろしい反面少し興味が湧く。
人の心を覗く魔法という存在が分かった私の頭に浮かんだ疑問。
それを頭で考えるよりも先に口が動いた。
「……もしかしてこの前の先生来させたのも……ウィリーなの?」
『あれは黒魔術でもなんでもないぞ?あの教室にいた者達の恐怖と感じる物を具現化させただけだ』
やっぱり。
先生がわざわざ朝礼前にも関わらず教室に来るわけない。
……なんで、ウィリーはこんなことするんだろう。
そっとウィリーを見ると、優しい目で私を見ていた。
私の全てをお見通しのようなその瞳に、私は思わず目を逸らした。
『主となる者がクラスでいじめられているなんて、放っておけるとでも思ったのか』
「で、でもそんな辛いとかそんなことないし」
『嘘を言え』
そっと近づいて来たかと思えば片手で前髪をかき分けられる。
『俺にはどんな嘘も通用しない。俺には全てお見通しだからな』
「私の心を見たの……?」
『いいや。お前の心だけは決して覗かないと約束してやろう』
そう言って額にキスをされた。
バッと両手で額を抑えるがもう遅いこと。