召喚魔法失敗しました!?
き、緊張したあ……
ウィリー以外に男の子と会話することなんてまずないから、免疫がついてない。
ゆっくりと私の横に座り込んで顔を覗きこまれる。
「ねえ、リーシェ。さっき呟いてたのってグランファルの祈祷の呪文だよね?」
「えっ!?あれ呪文なの?!」
驚きのあまり少し大きな声が出て、口を片手で抑えた。
良かった魔法が上手く使えない人間で。
魔法陣を使わずに発動する魔法もこの世にはいくつもあるから、理解しないまま使うのは恐ろしいことでもある。
ま、私はそれができないから心配する必要もないか。
「なんだ知ってるのかと思ってた」
「ううん。昔に誰からか教えてもらったの。……全然覚えてないんだけど、ね」
頬を掻きながら視線を泳がす。
何も分かってないで言ったなんて恥ずかしい。