召喚魔法失敗しました!?


き、緊張したあ……


ウィリー以外に男の子と会話することなんてまずないから、免疫がついてない。


ゆっくりと私の横に座り込んで顔を覗きこまれる。



「ねえ、リーシェ。さっき呟いてたのってグランファルの祈祷の呪文だよね?」


「えっ!?あれ呪文なの?!」



驚きのあまり少し大きな声が出て、口を片手で抑えた。


良かった魔法が上手く使えない人間で。


魔法陣を使わずに発動する魔法もこの世にはいくつもあるから、理解しないまま使うのは恐ろしいことでもある。


ま、私はそれができないから心配する必要もないか。



「なんだ知ってるのかと思ってた」


「ううん。昔に誰からか教えてもらったの。……全然覚えてないんだけど、ね」



頬を掻きながら視線を泳がす。


何も分かってないで言ったなんて恥ずかしい。




< 58 / 277 >

この作品をシェア

pagetop