召喚魔法失敗しました!?
「あれはここから遠く離れた国、グランファルの祝福を願う祭りに巫女が古代から伝わる魔法陣に祈祷……祈りを捧げる時に使う呪文なんだよ」
「グランファル……」
ああ……そういう事か。
私を産んだ母の生まれ故郷だ。
私は母に教えられていたんだ。
「あの国で生み出される魔法は、神聖すぎて普通の人じゃ扱えないんだって」
「そうなんだ……」
断片的な記憶の中にいる母の姿。
蒼白く輝く光の中で言っていたのはあの呪文だったのかな。
「リーシェはグランファルの生まれなの?」
「いや、違う」
と、思う。
昔の記憶は本当に断片的にしか残ってない。
思い出したくもないからその記憶に蓋をしてる。
どこで生まれても私は……
――忌み子だから。