お前の隣は俺だから。
私がそう言うと不機嫌MAXな顔で私のそばまでヅカヅカと歩いてきた。
「な、なに!?」
「お前ごときがそんな青春できるわけねぇだろうが!!
そんな夢みんの、禁止。
吹奏楽部入るの、禁止。
お前は、男子バスケ部のマネージャーになれ」
そういって私の頭に手を乗せた。
こんなことにもキュンとしてしまう私はどうかしてる……
でも、薫はひいき目なしに、かっこいい。
身長は180cm。黒髪で切れ長の目にすっと通った鼻筋。入試はトップ合格だと噂で聞いた。
入学1週間にして学校の王子と呼ばれ、おまけに男子バスケ部に入学前から所属。
先生や先輩からも一目置かれて、夏の大会にはスタメンにするとまで言われている。
こんな幼なじみを好きになってしまったのが運の尽き…
薫を周りの女子たちは放って置くわけもなく…
薫にはいろんな女の子が寄って集ってもうそれはそれは…
ってあれ?