【完】キミにぞっこん

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「ちょっとはやく着きすぎたかな」



時計を見ると待ち合わせの10分前。



「お待たせ」



そう思ったのもつかの間。
すぐに如月さんはやってきた。



「あ！おはようございます！」



あたしは如月さんに駆け寄る。


如月さん。
私服もおしゃれで素敵。




「私服初めて見た。かわいいね」



さらりとこんなことを言ってくれちゃう。



「そ、そうですか？」



絶対に赤くなってるに違いない。



「うん。かわいい」



如月さんがあたしの頭を撫でる。



「ありがとう、ございます」



あまりに恥ずかしくて
過呼吸にでもなってしまいそう。



「行こうか」



如月さんがビルを指す。



「はいっ！」