ミステリアスなユージーン
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週明け。

月曜日の朝は、いつもより早起きすると決めている。

週末の気だるい雰囲気を気合いで振りきる為だ。

二本早い電車はわりと空いていて、私はその時点で最初の早起きの醍醐味を味わう。

オフィスに着いたら着いたで賑やかなSD課の面々はまだ来ておらず、ガランとした部屋独特の雰囲気を独り占め出来る。

私はバッグをラックに置くと、ブレイクルームのドアを開けた。

月曜の朝はここで至福の時を味わうのが、私の儀式だ。

私はお湯を沸かすと小さな戸棚を開けた。

最高級のコーヒー豆が、ここで私を待っている。

のはずが。

ないんですけど。

なんで!?

その時、

「おはようございます」

ギクッとして振り返ると、佐渡君がそんな私を見ていた。

「あのさ、ここにあったコーヒー知らない?」

「一杯ずつお湯を注ぐヤツですか?小さな袋の」

「そうそれ」

「一時間前に飲みましたけど」

はっ?!

な、んだって?!

あれは私のヤツなんだけれどもっ!

思わず眉間にシワを寄せて、私は佐渡君を見上げた。

「あれ、私のなんだけど!」

すると彼は私の前まで歩を進めてペコッと頭を下げた。

「ご馳走様でした」

何がご馳走様じゃっ!ご馳走した覚えはないわっ!
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