ミステリアスなユージーン
すると仙道君が、

「課長が戻り次第、チーム編成の相談をしましょう」

私は頷いてから腕時計を見た。

「じゃあ私は徳永君と葉山君の案件の最終確認やっとく。行程組み直しになるから、中山君と西野君の分は現場から帰ったら取りかかって明日の朝までには形にしておくから」

「分かりました」

皆が頷いたのを確認すると、私は後ろを振り返った。

「佐渡君、この間の資料の直しプリントアウトしてもらえる?あと、お薦めとしてピックアップした小物の画像は先方のメアドにあらかじめ送信しておいて。後でメールでやり取りしたいから。必ず二日以内の期限付きでね。担当者に電話も忘れないで」

「分かりました」

佐渡君は私を見て頷くと、パーテーションで区切られた打ち合わせスペースを後にした。

今日は徹夜だ。

デザインを決め、施工業者との細かな打ち合わせを終わらせておけば、後は空いている企画担当者に引き継ぎも可能になる。

「よし」

私は深く息を吸うと、気合いを入れるために自分の両頬を軽く叩いた。
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