開かずの教室
「ずっと昔、とても不幸な事故があったの」
その子は科学クラブに所属する三年生の女子。成績はトップクラス。そして、誰もがうらやむような容姿をしていた。
卒業を控えた三月。
彼女は、沢山の思い出がつまる理科室にやってきた。そして、白衣を着ると最後の実験をはじめた。
事故はそのとき起きた。
失敗するはずのない簡単な実験。間違えるはずのないなれた手順。
しかし、事故は起きた。
小さな爆発。飛び散るガラスの破片と薬品。
命に別状は無かった。しかしその事故は彼女から美しさを奪ってしまった。