開かずの教室
マッチを擦って、ろうそくに火を付ける。そして床にろうを垂らし、ろうそくを立てた。
ホコリでスカートが汚れるのを気にしながらあなたは床に座った。
揺れる炎の数を数える。
一つ、二つ。
「こんなものもういらないわね。」
その声と同時にあなたは懐中電灯を取り上げられた。止める暇もなかった。
中から抜かれた電池が、教室の隅に放られる。ガラガラと転がった電池が、何かにあたって止まった音が聞こえた。
「じゃあ、始めましょ。」
誰かが言った。
ろうそくの向こうを見る。光は、制服の胸元しか照らし出していない。