開かずの教室
戸には目張りするように、沢山の御札が張られていた。
漢字と記号がかかれた御札。かろうじて読めたのは『封』という文字だけだった。
後ろの戸を調べても同じように御札が張られている。戸を
開かないようにするだけなら、釘付けすればいい。目張りするにしてもガムテープを使えば楽だ。
ー なのにこんなに沢山御札を張るなんて…。
立ちすくむあなたの背後で、
「ああ、こんなに沢山御札が張られていたら、戸が開かないのも当たり前ね。」
少しも怖がっていない声がした。
「それより早く百物語やろうよ。いつまでもぼんやりしてると夜が明けちゃう。」
その声に誘われるようにあなたは教室の中央に向かった。