空と君とダイヤモンドと
「うん。あたしも瑛梨奈って呼ぶね」



友達もできたし。
楽しくなる予感。



「瑛梨奈はサークルとか入るの?」


「あたし野球部のマネージャーやるんだぁ」


「野球部かぁー。ここの野球部にお姉ちゃんの彼氏がいるんだ!」



架純が笑顔で話す。
表情からとるにお姉さんのことが大好きなのだろう。



「そうなんだー!お姉ちゃんもこの大学?」


「ううん。お姉ちゃんは地元に帰ったの。お姉ちゃんも彼氏もここの付属高校だったから」


「そっかー。じゃあ遠距離なんだね」


「そうなんだよねー」



この大学には付属高校があって。
そこから来てる人も結構多い。



━━ガタンッ



架純と反対側の隣から大きな音が聞こえて慌てて振り向く。



あたしの視線に気づいたようにその人が顔を上げる。



「あれ、お前…」



「げっ」



昨日のムカつく男。若松くんがいた。


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