空と君とダイヤモンドと
「俺の部屋行こうか」
「うん…」
塁くんに腕を引かれるままついて行く。
ちらっと振り向くとワカは〝ごめん〟というような表情をしていた。
ワカは何も悪くないのに。
「塁、くん…」
「ん?」
「なんか怒ってる?」
無言でズンズン歩いていく塁くんにいつもの様子が感じられない。
「まぁね」
そう塁くんが返事したと同時に塁くんの部屋のドアが開けられ、〝どうぞ〟と部屋に押し込まれる。
「…なんで怒ってるの?」
「ワカと二人でいたから」
「ただの看病だよ…」
塁くんに勘違いされるようなことは、なかったはずだ。
〝キスしたいな〟と思ったこととか
〝キスしたい〟と言われたこととか
その辺は全部実際はしてはいないのだから。
「それ」
塁くんがあたしの首元に触れる。
「これ?」
「ワカにもらったんでしょ?」
「え?」
「さっき聞こえた」
首元のネックレスを触ったまま答える。
「うん…」
塁くんに腕を引かれるままついて行く。
ちらっと振り向くとワカは〝ごめん〟というような表情をしていた。
ワカは何も悪くないのに。
「塁、くん…」
「ん?」
「なんか怒ってる?」
無言でズンズン歩いていく塁くんにいつもの様子が感じられない。
「まぁね」
そう塁くんが返事したと同時に塁くんの部屋のドアが開けられ、〝どうぞ〟と部屋に押し込まれる。
「…なんで怒ってるの?」
「ワカと二人でいたから」
「ただの看病だよ…」
塁くんに勘違いされるようなことは、なかったはずだ。
〝キスしたいな〟と思ったこととか
〝キスしたい〟と言われたこととか
その辺は全部実際はしてはいないのだから。
「それ」
塁くんがあたしの首元に触れる。
「これ?」
「ワカにもらったんでしょ?」
「え?」
「さっき聞こえた」
首元のネックレスを触ったまま答える。