空と君とダイヤモンドと
「それ、すげぇな」



ワカがあたしの書いてるノートを指す。



「名前覚えたいって初めたんだけど、それだけじゃなぁと思って。記録も兼ねてね」


「ふーん」



ワカがあたしからノートを奪う。



「まだ書いてんだけどー」


「俺のとこみたい」



ニコニコして自分の名前が書いてあるインデックスに手をかける。



「極秘ノートなんだけどー」


「どこが極秘だよ」



可笑しそうに笑う。



この一週間。
ワカとは授業でも部活でも一緒だからすごい仲良くなった。



「結構いいこと書いてんじゃーん」



上機嫌な様子であたしにノートを渡す。



「なんだかんだ言ってワカは一生懸命なの分かってるから」


「こうやって書いてもらえてると一層頑張れるわ」



あたしの頭に手を置く。



「ごめんな」



急に真面目な顔になる。



「なしたの。急に」


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