空と君とダイヤモンドと
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「瑛梨奈ちゃん」



寮を出たらそこには塁くんがいた。



「塁くん!」



塁くんがその場にいるだけで嬉しくなって、塁くんに駆け寄る。



「行こう」


「うん!」



どにらからともなく手を握って歩き出す。

塁くんがこの場にいる。
それだけで二年前とは全然違う。



「あっ」



塁くんが立ち止まったので前をみる。



「…ワカ」


「なんだよー。デートかよっ」



自転車に乗ったワカは笑顔であたしたちをみる。



「うん。デート」


「楽しんでこいよ」



あたしの頭にポンッと手を置いて自転車を漕ぎ出す。



「あ、メリークリスマス!」



去ろうとしたワカの背中にそれだけを叫ぶ。



「うるせー。はやく行け!」



しっしっと手で追い払うようにして、自転車を再び漕ぎ出す。

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