【完】蜂蜜色のヒーロー。
その言葉で完全に腰が抜けるほど恐れ入った3人は、情けないくらい全速力で走って去っていった。
こ、怖かった……。
「……震えてる」
「え?」
「なんでそんな恰好で来たんだよ。ジャージかなんかでよかったっつーの」
最近になって、御津くんはかなり饒舌になった。
生真くんや葵、それから私を除けば、基本的にイエスかノーで答える御津くんだけど、私とは話を拡げてくれるようになった。
「ご、ごめんね……似合わないよね、こんな恰好」